鬼北町オレンジプロジェクト2020報告
2020年9月21日に『鬼北町オレンジプロジェクト2020』が鬼北町内にある近永公民館にて開催されました。当日は約25名の方が参加され、認知症をめぐる課題解決の取り組みについての学びを深めました。当日の主なスケジュールは以下の通りです。
(1)認知症サポーター講座(認知症って何?認知症をめぐる課題解決の取り組みは?)
(2)認知症見守りステッカーを調査しよう!(ステッカーの位置・場所を調査する。)
(3)認知症ステッカー事業を効果的なものに改善しよう。
*以下の①~③について意見交換を行いました。
①効果的なものに改善するために取り組むべきことは何か。
②その取り組むべきことは誰(どのような立場の人たち)が、中心に担う必要がありますか。
③②に関連して、関わっている人たちがどのように連携すればよいでしょうか。
【本プロジェクト参加者の主な意見】
・地域全体としての関わりが重要だと思った。(高校生)
・子どもから発信させる場があっても良いのかなと感じた。認知症の場合は若者の力がたくさんあったほうが良いと本日の話を聞いて思ったので、小さい頃から学ぶ機会があることで少しでも理解が深まれば助けようと思える人材が増えるようになるのではないかと思った。(大学生)
・外部人材にしか伝えられないことがあるというのは、今回のプロジェクトでも感じました。(大学生)
・鬼北だからできることと、都市だからできることはそれぞれ違うのではないかと思った。それぞれの長所を生かして共生社会を作り上げる必要があるように思われる。(大学院生)
・多様な仲間や人たちが必要だと感じました。外部人材は、生徒に本物がもつ迫力や切実さを伝えられたり、社会に開かれた教育課程の実現に貢献したりと、今後一層重視すべきと思います。(中学校の先生)
参加者は、本プロジェクトを通して課題解決のためには様々な関係機関の連携が必要であることを実感的に理解していました。
9月21日は世界アルツハイマーデーです。共生社会や持続可能な社会の実現が目指されているにもかかわらず、この日にテレビをつけてみると「認知症」に関して報道している番組は少ないように感じました。
今後も継続的に取り組むことで、共生社会の実現のために必要となる連携のあり方について考える教育プログラムの開発を推進していきたいと思います。
最後になりましたが、鬼北町役場の高平真由美様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。