第14回愛媛主権者教育研修会成果報告(3月21日)
2023年3月21日(火)に第14回愛媛主権者教育研修会がオンラインで開催されました。今回は、主権者育成を目指す「指導と評価の一体化」をテーマに、小中高等学校及び関係機関の実践報告が行われました。発表者には、①育てたい子ども像、②①を育成するための「指導と評価の一体化」の実践報告、③②の実践結果から導き出される「指導と評価の一体化」=授業づくり推進のためのポイントの三点について報告をしていただきました。その後、参加者による意見交換を行いました。当日の様子は以下の通りです。
【実践報告①】愛媛大学教育学部附属小学校の品川崇先生より、外部人材との連携を通した小学校社会科授業モデルに基づいて、「ややこしさ」に向き合う子どもの育成を目指す「指導と評価の一体化」の在り方が提案されました。
【実践報告②】愛媛大学教育学部附属中学校の江角紀行先生より、中学校地理的分野の単元モデルに基づいて主体的に問いを創出する子どもの育成を目指す「指導と評価の一体化」実践のポイントについてご提案をいただきました。
【実践報告③】愛媛大学教育学部附属中学校の高橋祐貴先生より、中学校社会科公民的分野のカリキュラムに基づいて、主権者意識を高める「指導と評価の一体化」の在り方についてご提案をいただきました。
【実践報告④】愛媛大学附属高等学校の谷井正和先生より高等学校公民科の授業実践に基づいて、社会とつながりに気付かせる「指導と評価の一体化」の在り方についてご提案をいただきました。
【実践報告⑤】一般社団法人WONDER EDUCATIONの越智大貴氏より外部連携を通した総合的な探究の時間の授業モデルに基づいて、民主主義社会に生きる市民として必要な資質・能力育成を目指す「指導と評価の一体化」の在り方についてご提案をいただきました。
【まとめ】子どもの評価結果を教師の授業改善にいかしたり子ども自身による学習改善にいかすように導いていくことによって、子どもに「共創」している実感を持たせることができるのではないでしょうか。このような学習空間の共創の実感が主権者としての資質・能力育成につながる「指導と評価の一体化」実践を行ううえで重要になると考えることができます。
年度末のお忙しい時期にもかかわらず、全国各地より約40名の先生方や学生さんにご参加いただきました。本当にありがとうございました。また、今年度もたくさんの関係者の皆様にご支援ご協力をいただき心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
本会は、社会科・主権者教育に取り組まれている実践者の方々のニーズをふまえて、運営・企画を考えてまいります。次年度も引き続きよろしくお願い申し上げます。