R4年度第一回ホリバタプロジェクト成果報告

R4年度第一回ホリバタプロジェクト成果報告

R4年度7月3日(日)午後3時30分~5時30分@宇和島市立中央公民館(ホリバタ)で、宇和島市内の中高校生と愛媛大学教育学部、教職大学院の学生が社会問題について楽しく意見交換を行うことを通して、政治参加の重要性について考えるホリバタプロジェクト(宇和島主権者教育プログラム)を開催しました。以下、当日の様子をお伝えします。

(ホリバタのスタッフの方々が用意してくれたすてきなパネルです!)

【話題提供①多様性】

まずは、多様性をテーマにした話題提供です。多様な立場の人々のことを想定したトイレの在り方を考えます。①みんなが気持ちよくトイレとは? ②多様な人たちに配慮したトイレが地域に広まっていないのはなぜか?費用、場所、影響、制度などの視点から考えを深めていきました。これによって自分たちが生活している地域や学校のトイレのあり方を考えることが、共生社会について考えることにつながっていることに気付くことができました。

【話題提供②防災】

続いては、防災をテーマにした話題提供です。 防災マップを見て地域の災害リスクを読み取り、今後の防災の取り組みを考えます。①身近な地域の多くが災害想定区域となっていることを確認したうえで、どのような備えが必要なのかを考えました。②①を具体的に考える際に、災害弱者のことを優先することの大切さを確認し、身近にある備えをどのように改善すればよいかということについて意見交換を行いました。

【話題提供③エネルギー問題】

続いては、エネルギー問題についての話題提供です。東京都の新築一戸建てに太陽光発電パネルの設置義務化の条例制定についての議論をふまえ、この条例の是非について議論を行いました。①太陽光発電パネル設置のメリット・デメリットとは!?②太陽光発電パネルが普及するために必要なことは!?他国の取組は!?③本当に補助金制度を導入すれば普及するのか!?新たに生じる課題は!?という問いについて意見交換を行い、個人の消費行動(「個人がどのような家を建てたいか!?」)には制度や政策が関係していることについて理解を深めることができました。

【話題提供④男女平等】

最後は、男女平等(男女共同参画)についての話題提供です。①女性限定の措置について、東京大学の家賃補助などは妥当なのかを考えています。そのうえで、②女性議員や女性管理職の割合、ジェンダーギャップ指数に関する資料に基づいて日本の現状を確認しました。最後に③クォータ制導入の是非について、意見交換を行いました。まとめとして平等のあり方について考え続けることの大切さについて、確認をしました。

【まとめ】

「なぜ、社会問題についての意見を持つことが大切なのか?」を考えたうえで、各政党のマニフェストの概要をNHKのサイトで自由に閲覧する時間をとりました。様々な社会問題のテーマについて自分の意見を持ったうえで、マニフェストを見てみるとたくさんの気付きがあることがわかりました。

【意見交換の様子】

【大学生メンバーの主な感想】

〇今回の授業を通して、高校生や大学生と多様な意見交換をでき高校生がどのような意見を持っているかを知れたこと、また改めて自分もワークショップに参加したことによって自分の意見を持つことができて良かったです。

〇今回のプログラムはそれぞれ別々のワークショップで1つ1つ社会課題について自分の意見を持つと共に最後にそれぞれの目的・まとめがつながるという個人的に新しい授業のまとめ方で発見が多くありました。また、他地域との高校生と接することもお互いに刺激があったと思います。11月に向けて頑張りたいと思いました。

〇初めて実際に宇和島の高校生と関わってみて、自分にはなかった高校生なりの意見や視点について知ることができ、とても勉強になりました。自分の意見を持つ上での意見交換の大切さについて、実感することができたので、これからも積極的に関わっていけたらと思いました。

【次回開催について】

次回は、11月の開催を予定しています。皆さんとお会いするのを楽しみにしています^^