車いすまち歩きイベント
2024年11月17日(日)に、愛媛大学教育学部と車いすユーザーの石川さんによる、車いすまち歩きイベントが行われました。
イベントでは、車いすユーザーの人を含めた様々な人たちとまちを歩き、実際に店舗に入ったり車いすを押したりするなどして、多様な立場の人々でも過ごしやすいまちになっているかについて考えました。
前半の活動では、班ごとに設定されたルートを歩いたり、実際に車いすに乗ったりしながら、指定されたミッションのクリアを目指しました。まち歩きを行う中で、少しの傾斜でも車いすに乗っているとその影響を受けてしまうことや、バリアフリーとして設置されている設備が、使用者にとっては使いにくいものとなっていることなどに気づくことができました。
後半の活動では、まち歩きをしてみて感じた推しポイントや改善ポイントについて班で話し合い、全体で共有をしました。推しポイントとしては、道の広い店舗や鏡のあるエレベーターといった場所が挙げられ、改善ポイントとしてはコンビニの商品棚や幅の狭いスロープなどが挙げられました。
イベントを通して、障害に対する意識の変容だけではなく、「設備の使用者と設置者で思いの乖離がある」「誰かにとってのバリアフリーが誰かにとってのバリアになっているのではないか」といった、今ある設備や行われている取組についても疑問を持つ様子が見られました。
これまでの活動を通して、障害とは、偏見といった内的なものと使用者の思いと乖離した設備・取組といった外的なものの両者が作り出すものであることに気づくことができました。こうして気づけたことをもとに、今後は共生社会の実現に向けて自分にできることは何かを考えていこうと思います。
~イベントに参加した学生たちの感想~
・整備されている部分であっても、車いすに乗ることでそういった場所にも障壁があることに気づくことができた。
・困っていることに気づき行動することと、積極的に助けを求めることの両者が共生社会に繋がるのではないかと感じた。
関係者の皆さま、ありがとうございました。